
異常気象で酷暑が続いた8月28日、NPO全国介護理美容福祉協会は、山野美容専門学校内の教室で、第11回登録美容師の集いを開催しました。全国各地で訪問理美容に取り組んでいる理美容師のみなさん59人が参加して、熱心に学び交流しました。
最初に、美容福祉技術講習開始以来、「関係法規・制度」の講義を担当してきた、北村秀敏・同協会事務局長が開会挨拶。続いて、BS朝日が6月30月に放映した「ザ・トップビジョン」DVDを鑑賞しました。これは山野正義・学校法人山野学苑総長が、高齢社会日本の福祉向上のための理論として提起した「美齢学~生きるほどに美しく」について、熱く語ったものです。
山野正義・同協会理事長、学校法人山野学苑総長は、全国各地から集まったみなさんに、歓迎の言葉を述べた後、山野学苑が美容福祉を提唱して20年になる歴史を踏まえて「美容師・美容福祉師は人生100年時代の担い手になりましょう」と呼びかけました(挨拶全文は2面)。
プログラムの最初は、訪問理美容実践のテキストともなっているDVD「訪問理美容事例集①」の制作に携わった河口美香さん、山下玲子さん、鵜浦智美さんの3人の登録美容師が、それぞれが担当した訪問美容のシーンを上映しながら、制作目的と訪問美容の実際を詳しく開設しました。
午後は、「美容ケア 私らしく生きる」をテーマに、杉浦ゆり・山野学苑評議員(看護師、美容師)が基調講演。看護師として死産の子どもと向き合った体験、祖父母の旅立ちを見送ったことなど、自らの体験を踏まえて、人の人生をサポートする仕事に就く人が持つべき心遣いと思いやりの大切さを強調しました。そして、美容師は何よりも「美齢ケア」を通じて、お客さまとそれを共有できることの素晴らしさをわかりやすく講義しました。
続いて、岡山県の藤原千枝子さんと栃木県の川津孝代さんは、訪問美容の実例と、その経験を広めていくことの重要性を解説しました。
集い閉会後、ヤマノタワー27階のクラブ・オンリーワンで懇親会を開催。訪問美容の楽しみや悩みなどを交流し、明日からの活動の糧にしました。
集いの最後に書いていただいた感想文も全文掲載しました。そこに書かれた一言ひとことは、もちろん課題もたくさんありますが、訪問美容の大切さがますます高まっていることを証明しています。訪問美容に取り組むみなさん、またこれから始めようと考えている美容師のみなさんの参考にしていただければと考えています。また来年、お会いしましょう。 楽しみにしております。(事務局)