登録理美容師

訪問美容実践報告
地域美容福祉活性化への取り組み
川津 孝代 Private salon hanakan NPO 全国介護理美容福祉協会登録美容師

はじめに

私は栃木県鹿沼市と宇都宮市を中心に活動させていただいております。訪問美容を初めて6年、自分のサロンをもって3年が過ぎました。
3年前の夏に、この集いで活動報告をさせていただきましたが、本日はその後の活動等、報告させていただきます。

出張講座開催

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出張講座開催

訪問美容をはじめ4年がたった頃、私が訪問美容活動をしていると知っている美容師仲間達から、次のような相談がありました。
「子育て中の為、働き方を変えたい…」「福祉美容ってどうなの?…」「資格をとってみたい…」「今後お店で取り入れていきたい…」
福祉美容に興味を持っていても、子育て真っ最中のため講座を受けに東京まで行けない…という方が多く、「栃木で講座ができないか?」との声が上がったので、理事の先生方に相談し、山野学苑に出張講座の開催要請を行い、2016年6月(2日間)、7月(2日間)、東京での講座と同じ内容を宇都宮で開催していただきました。
講座受講者は約20名、栃木、茨城の北関東の方が参加されました。

フォローアップ講座

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フォローアップ講座

講座終了後、参加者の方から「今後も定期的に勉強会をやっていきたい」との意見がありました。 一人より二人、二人より三人、みんなで学んだ方がお互いの刺激も受け、今後福祉美容師として、地域の皆が成長していける場をつくりたい!と思い、定期的にフォローアップ講座を開く事にしました。


第1回 2016年9月 「認知症サポーター養成講座」
第2回 2017年2月 「和.アロマ講習会」
第3回 2017年9月 「リスクマネジメント」学科&実技」
第4回 2018年3月 「美齢ケア」講座&実践
第5回 2018年7月 「チーム活動のポイント医療との連携」
特別編 2017年秋 「通信卒業生の為の基礎カット講習」
応用編 第2火曜日 「特養たまがわでのスイコーム実践」

<講師> 佐野美恵子先生、藤田智子先生、お多福、高橋先生、西村明日花先生、美容ケア研究所(山下玲子先生、西尾栄次先生)、スイコ~ムラボ・nki-ね!(七井&神山&池浦先生)


先月まで、上記の内容で開催しました。毎回10人前後のメンバーと、講座内容に興味がある他業種の方、これから福祉美容師をとる予定の方も参加していただき、意見交換しながら毎回楽しく学んでいます。
各メンバーの状況を把握しておき、メンバーからも勉強したい内容を事前に聞き取りし、毎回皆にとって今学ぶべきベスト内容は何か?を考え、それにより講座内容、講師等、を決めています。
強要はせず、間があいてもまたいつでも出てこられるようフォローし、あくまで自然にを意識しています。又、他業種の交流を持つ事で、美容福祉のトータル的なレベル向上と、福祉美容師のアピールにもつながります。
よって、これから資格をとる方も不安要素は取り除いて、安心して受講していただける前向きな講座になっています。

チーム発足

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チーム発足

栃木の出張講座を受講された仲間からスタートした小さなグループも、その後代々木で卒業した近隣県(f福島、i茨城、t栃木)の仲間も増え、今では20名程になりました。 福祉美容師の資格をとっても、サロンワーク中心の方、なかなか実践で動けない方、訪問美容をスタートできている、できていない、各個人個人状況が様々です。一人では出来ない事もチームで動き、学んでいくことで、お互いにいい刺激をもらい、沢山のヒントの中から福祉美容師としての成長があるのではないかと思います。
チームfitとして、地域に根ざした活動をしていく、そして各県独り立ちしていけるよう共に切磋琢磨していきます!

個人活動進行状況

3年前からは、自分のお店を持ちながらも、いかに美容福祉を中心とした今までのやり方を崩さないで進んでいけるか?の挑戦でした。

(サロンワーク)
外に出る事が多い為、無理な予約や飛び込み新規様は対応しません。全てのお客様に美容福祉に力を入れていることを理解いただいています。
一般のお客様から、車椅子の方、病前病後の方、ガンサバイバーの方など、福祉美容室として、様々なお客様を対応させていただいています。

(訪問美容)
色々な要望にこたえるよう、ご家族、施設担当者、ケアマネさんとの連携をよくしています。(サロンを持っている事で、信用信頼度アップ)

施設、在宅訪問先の紹介、イベント支援、美容アクティビティー
訪問先に合わせての提案を心がけています。

(短大非常勤講師)
・美容福祉の重要性が認められ、集中講座から、正規授業になり、医療、福祉現場を目指す学生に、美容福祉の授業を担当しています。

市民向け大学講座の担当、地域福祉活動の実践を通し、産学官の連携を目指しています。

おわりに

美容福祉に出会い早7年、想像もしていなかった今がありました。
大企業とは違い、個人で出来ることには限りがありますが、だからこその良さ強みが沢山あるのだと、活動を通して学びました。
真剣に動いていけば、必ず味方になってくれる人、仲間が増えていき、自分の目指していく方向に向かっていけます。 その積み重ねが、地域を明るくし、自然と美容福祉の活性化に繋がるのではないかと思います。
先輩方が築き上げてこられた美容福祉の世界は、時代と共に今後益々発展していくと確信しています。見て、真似て、学んできた 美容×福祉、今後は後に続く方の力になっていけるよう、これからも精進していきます。

理美容福祉の必需品
  • すいコ〜ム
  • ハッピーシャンプー