引田雄一郎(ひきた・ゆういちろう)
登録美容師
タイトルの通り、訪問福祉美容KELLY構想から2年目で考える事、苦労した事などをリアルにお伝えすることが、皆様のお役に立てるのではないかと思い報告させていただきます。
自己紹介
美容カリスマブームに憧れて美容師になりクレスという大型サロンに勤めていました。そこでの活動はサロンワーク、撮影、雑誌掲載、ヘアショウなど憧れを叶えられる環境に満足していました。
ある時、自分のお客様が病気で入院、そんな事が立て続けに起こり辛い話を耳にし、当時の会社では出来なかった訪問美容を活動しようと独立をきめました。
・退社する半年前から資格習得の勉強を始める。
NPO全国介護理美容福祉協会福祉美容師
介護職員初任者研修資格(現ヘルパー2級以上)
介護職員実務者研修
普通自動車第2種
サービス提供責任者
東京消防庁患者搬送乗務員
なぜ資格を取ったかというと、まだ開業前に訪問営業に行っていた頃、営業に行っても個人を企業は相手にしてくれないばかりでなく、美容師に介助の必要な利用者を任せられないと言われ、非常にハードルが高いと痛感しました。
ならば資格をとって戦おう。
現在の仕事内容
・訪問美容 民間救急 美容室サロンワーク
自分のお店も持っていてサロンワークもしていますが、外で民間救急の仕事もしています。訪問美容の仕事の割り合いが一番少ない状況です。まだまだ顧客が少ない状況です。
・何故、民急をやっているのか。
1.実践の技術を身につける
2.利用者、関係者に近づく
先にもお話したように、訪問美容をなかなか任せてもらえません。その為、介助技術のレベルアップをはかるため、民間救急にはいりました。ここでの仕事は安全にベッドから車椅子、ストレッチャーに移乗し病院から病院、自宅のベッドなどに送る仕事です。
ここでの介助技術は介護現場と同じ技術、また医療との連携もあるので、それ以上と考えています。そういった利用者と家族、福祉、医療従事者とのコミュニケーションのとれる場を作る為です。
これにより、集客をかけるのが狙いです。
マーケティングで考える事
利用者の周りには、家族、ワーカー、ケアマネ、施設職員、地域包括、など様々な人と役割があります。言わば利用者の身近な相談役の人達です。この人達に営業し説明して、ご本人にもアプローチして背中を押してもらう事が、訪問営業と広告の役割です。
いきなりの集客は難しい
・誰がターゲットか
・利用者はどんな人か
・どんなサービスを受ける人か
・誰に営業するのが効果的か
・単価は
介護度や地域性によって条件が色々とかわります。上記の項目を常に考えて営業や広告を撒いています。
どうやって集客するか。
利用者の周りには、家族、ワーカー、ケアマネ、施設・チラシ、ポスティング
・営業訪問
・理美容券
・折り込み広告
・雑誌
・ホームページ
具体的にやっている事はこの6つです。複合してアプローチをかけることで集客を狙い同時に費用もかかるので日頃から統計をとり費用対効果を調べています。理美容券は申請処理等もあるので、代行を務めたりもしています。
まとめ
訪問美容を始めてみて、大変な事は山ほどあります。技術的な事よりも集客や経営も大切な事です。
2年目の目標は、訪問美容を価格を下げずに利用者を増やす事。その為のマーケティングです。
自分と同じ悩みを抱える美容師、またこの先訪問美容を始めようと考えている美容師の成功例になれるように頑張ります。