杉本剛英・理事、美容室「ソラ」
本日は八王子市での認知症に対する取り組みと、その大きなきっかけとなった山野美容芸術短期大学美容福祉専攻科の研究発表から、登録美容師として今後どのような取り組みが必要なのか、いまの思いを皆さまにご紹介させていただきます。
一昨年に行われた第4回登録理美容師の集いではじめて認知症サポーター養成講座を受講し、認知症の方に対してだけではなく、接客業には欠かせない要素が詰まっている講座で 高齢者や体の不自由な方だけではなく、私達も安心して生活できる環境づくりには、地域全体で取り組む姿勢が必要だと感じ、このことを八王子美容組合に提案し、昨年9月に講座を実施しました。
その翌10月、八王子市で第4回大学コンソーシアムが開催され「美容室を拠点とした認知症サポーターネットワークづくりの提案」を発表した結果、今年の4月受講者にステッカーが配布され、コンソーシアムでの提案が歩みはじめました。
このようにしてサポーターの数は400万人の目標に向かい増えています、社会全体で意識が高まっている認知症の問題について、私たち登録理美容師も勉強することで地域の方々が安心して生活できる環境づくりに貢献できるものと考えます。
では、認知症や日頃の美容福祉活動の疑問点をどのようにして学んでいけばいいのか?どこに相談すればいいのか?そこで登録理美容師のスケールメリットを生かしSNS、ここではフェイスブックを利用してのネットワーク作りをすすめながら、地域での研究会につなげられたら最高だと考えています。
昨年の10月に日本美容福祉学会開催日に合わせて第1回目の研究会を開催し、すいコ~ム・ハッピーシャンプー・アロマテラピーなどについて参加者の皆さんと一緒に学ぶ事ができました。今年もまた10月15日(火)に研究会を行いますので是非ご参加ください。
学会にはいろいろな分野でご活躍されている先生方がお見えになり、登録理美容師にとっては美容福祉活動に役立つ大きなヒントとチャンスが得られる場だと思います。
認知症を深く理解していくために、現場で体験したことを次回どうすればよいのか話し合い、疑問点などは各分野での専門家にアドバイスをいただきながら認知症に対する知識と技術の向上に努めようとスタートしたところです。