登録理美容師

「訪問理美容組織化」のために

高齢社会にとって訪問理美容の必要性は、年々高まっていきます。それだけに、利用者にとって安全で安心できる訪問理美容の組織化と技術の確立が求められてきます。
「NPO全国介護理美容福祉協会」(以下、本協会)は、そのためのビジネスモデルの組織化と技術のレベルアップに向けて、登録美容師のみなさんの経験を生かして、情報やノウハウを提供していきます。その一環として教材DVDを制作しました。

(事務局・奥山一成)

*このDVDは、教材として制作したものですので、販売はしていません。
来校した際、または地方で研修する際に活用させていただきます。

収益事業と社会貢献事業

訪問理美容は地域の保健・福祉を増進して、高齢者や障がいのある方々を元気にすることを目指しています。
そのために「官=自治体」「産=美容業、理容業」「学=学校法人山野学苑・地域美容学校」が連携して、事業を推進するNPOを各地域に設立します(以下、地域NPO)。本協会は、地域NPOの設立と運営を支援していきます。そして、地域の活性化と理美容師の新しい職域を生み出すことを目指します。


<収益事業=訪問理美容>

美容福祉技術講習を受けた福祉理美容師がお客さまの自宅や福祉施設に伺って訪問理美容を行う事業です。理美容師にとっては収益活動です。


<社会貢献事業=オシャレ講座>

高齢者のみなさんに福祉施設等に集まっていただき、ヘア・メイク・ネイルなどを無料で提供し、明るく元気に生活していただくきっかけを創る活動です。必要な経費は地域NPOが負担します。
 以上の2つの目的を実現するために、地方自治体と協力して、「NPO○○町介護理美容福祉協会」(地域NPO)を設立します。この組織化によって、各地域の自治体とそこに住む福祉理美容師のみなさんは、地域NPOの会員になります。
静岡県小山町は、このような方針に基づいて地域NPOを設立して、活動を推進しています。

訪問理美容 施術事例集①

「花は七色、人間十色」と言われるように、人々は、かけがえのない個性を持っています。理容師・美容師のみなさんは、仕事を通じて実感されていることでしょう。しかし訪問理美容にあたって高齢者の尊厳を守りながら個性を生かしていくためには、サロンでの仕事とは違って、介護の基本的な技術や特別なコミュニケーションが求められますので、訪問理美容にあたっての個々の事例をできるかぎり理解することが必要です。
 こうした視点から、施術事例を出来るだけ多く紹介していく方針です。その第一回として、5つの事例を紹介します。

事例①(高齢・椅子・自宅)東京都 施術者・河口美香さん
事例②(高齢・自宅・共同住宅) 東京都 施術者・佐野美恵子さん
事例③(障害・椅子・自宅)愛知県 施術者・山下玲子さん
事例④(障害・椅子・施設)愛知県 施術者・西尾栄次さん
事例⑤(高齢・ベッド・施設)岩手県 施術者・鵜浦智美さん

準備から施術内容、そしてコミュニケーションの取り方など、参考になると思います。取材に応じてくださったお客さまに感謝です。

理美容福祉の必需品
  • すいコ〜ム
  • ハッピーシャンプー